賃貸の壁に傷がついたときにも火災保険が使える?壁の傷への火災保険の適用について
マンションやアパートに住んでいて壁に穴が開いてしまったということがあると思います。
そんな時修理の費用に保険が使えるかもしれないということをご存知でしたか?
今回は、賃貸住宅に住んでいる方のために壁の修繕に使える保険について紹介していきたいと思います。
■「不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)」があてはまる
火災保険の中には幅広い保証内容が含まれており、壁の穴あきや床のへこみも保証内容に含まれている可能性があります。火災だけにしか火災保険は適用されないと思っている方がいらっしゃいますが、それは誤りで、建物の破損や大雨、台風による被害にも適用されますし、テレビをうっかり落としてしまった、窓ガラスを割ってしまっとという身近な破損にも適用されるものもあるのです。ただし、保険が適用されるのはその保証が契約に組み込まれている場合だけで、「不測かつ突発的な事故」に該当する内容が保証内容に含まれていなければ、対象の破損であっても保証はされません。なので、壁や床に傷をつけてしまって保険の適用をお考えの方は、火災保険の内容を確認してみてください。引っ越しの場合、目立った傷は退去手続き前に自分で修理をしておいた方が安くつくので、できれば保険を使って修理に出しておくようにしましょう。
■火災保険の適用対象になるのは?
それでは実際に壁に穴が開いてしまったという時に火災保険が適用されるのはどういったケースなのでしょうか。火災保険が適用されるのは「偶然の事故による建物の破損」なので故意により傷をつけてしまった場合は保証対象になりませんし、経年劣化による建物の風化も適用されません。ですが、テレビを落としてしまった、家具を運んでいて壁にぶつけてしまったなど多くのケースでの適用が期待できるので、是非積極的に使っていきたいですね。
また火災保険適用に関して「賃貸」の場合に気をつけておかなければならないことがあります。
賃貸住宅では住人はその建物を大家さんから借りているという立場になるため、保険は基本的に大家さんがかけているものになり、皆さん自身の保険は適用外です。ただし、「借家人賠償責任リスク」という賃貸の住人が抱えるリスクを保証する内容の保険もあり、これに該当する保険に申し込んでいれば保証を受けることが出来ます。
なので、賃貸住宅家の壁にキズを付けてしまったという時には、大家さんが加入している保険以外にも自身が加入している保険の内容を細かく確認してみる必要がありますね。
■まとめ
家の壁が破損してしまった時には火災保険を使って修理できる可能性があります。破損を起こした状況や保険の契約内容によって、保証の可否、金額は変わってきますが、せっかく加入した火災保険ですので、是非火災以外の場合に保険が適用されないかどうか確認してみてください。
有限会社アートブレーンズ
代表取締役 加賀原光太朗 監修
7種類のリペア技法を始め多能工として6000件以上の実績を持つリペアの達人。クロス職人からリペア業界へ転身。現在は芸能人や大手建設会社など幅広い層の顧客を持ち、業界でもトップクラスのスキルを保有している。自らの手法確立後は厚生労働省認可企業として基金訓練を実施、教え子たちの多くがリペア技術を習得し自立。成功者を輩出している。
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